ランちゃんの独り言
あたし、ランって言います。
ママさん、パパさん、お兄ちゃん、そしてウロコインコの走ちゃんと一緒に暮らしてるの。
本当の両親の顔は知らない。
まだ目が開いてない時に離れ離れになっちゃった。
でも、きょうだいと一緒だったし、美味しいご飯食べさせてもらってみんなで楽しく過ごせてたな。
なのにある日突然、全然知らない女の人に箱に入れられたかと思ったら、知らないお家に連れてかれたの。
そして、その女の人が新しいママになったの。
もう、最初は不安で怖くて泣きたい気分だったな。
こんな所で暮らせないって思ったけど、今はもうすっかり馴染んじゃった。
こう言うの住めば都って言うのかしら。
走ちゃんは馴れ馴れしくて最初は苦手なタイプって思ったけど、実は結構良いヤツで今は仲良し。
ママはいつもあたしの事、可愛いね、大好きって言ってるんだけど、
この前走ちゃんにも同じ事言ってるからガッカリしちゃった。あたしが1番じゃないんだって。
そしたら走ちゃんが愛は無限なんだって教えてくれた。
あたしが家族になった時、今まであった愛を二つに分けるんじゃなくて、ママには新しい愛が生まれてくるんだってさ。
だからあたしの事も走ちゃんの事も同じように好きなんだって。
それって愛の大量生産?
まあ、ママがあたしを好きなのは本当みたいだし、愛についてはこだわらない事にしよ。
あたし、飛ぶ練習とか物を上手に掴む練習とか、何より色々囓って確かめないといけない事多くてとにかく忙しいんだもん。
ママは時々、それは止めて〜って騒ぐけどね。
あっ、これは囓っても大丈夫な物なの。
囓れるし、食べられるし、オススメ。
気付くとなんだか散らかってるけどね。
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